熱に弱い生地ネームプレート
The fabric nameplate is vulnerable to heat
生地ネーム・プレート

上画像は、生地に付属するネーム・プレートですが、どれもひしゃげたり、崩れたり、歪んだりで、原型をとどめてないのがお分かり頂けますでしょうか……。例えば、左上にある二つ、ジョン・ペッパーのネーム・プレートは下のように歪んでおります。

ジョン・ペッパーの歪んだ生地ネーム・プレート ジョン・ペッパーの歪んだ生地ネーム・プレート

そして、ドーメルやムーアブルックのネーム・プレートは、元々左下の状態だったのが、右下のように変わり果ててしまいました。 なお、右下と左下で、色が違うように見えますが、これは光の加減によるもので、実際は同じ色です。

ドーメルの生地ネーム・プレート 歪んだドーメルの生地ネーム・プレート
ムーアブルックの生地ネーム・プレート 歪んだムーアブルックの生地ネーム・プレート

ちなみに、この乳白色のムーアブルックのネーム・プレートは割と古いタイプのようです。おそらくですが、70年代後半から80年代のある時期を境に、下のような黒のネーム・プレートに変わったみたいです。

ムーアブルックの生地ネーム・プレート

この黒いネーム・プレートに切り替わった、正確な時期をご存知の方は、よろしければ、教えてやって下さい。

さて、なぜ、ネーム・プレートはこのように変形してしまったのでしょうか?ずばり、酷暑のせいです。この酷暑で、生地の内部は高温となっており、その生地と生地の間にネーム・プレートを挟み込んでしまうと、高温に負けて飴のように溶け、変形してしまうんですね。つまり、ネーム・プレートに耐熱性がないのです。ただ、歪んでしまったネーム・プレートは、どれも25年以上前の英国製でして、現在のネーム・プレートや、英国以外のネーム・プレートの耐熱性については分かりません。

もっとも、通気性の良い場所に生地を保管していたら、高温にもならないと思うのですが、僕の場合、そうではなかったため、熱がこもってしまったんですね……。
たかがネーム・プレートですから、変形してしまっても惜しくはないのですが、困るのが、このプレートが溶けてしまうと、生地にくっ付いてしまうんですよね。生地を保管する際、生地の表側は内側にして畳むため、プレートがくっ付くのは生地の裏側なのですが、それでもプレートを生地から剥がす際、生地はダメージを受けるでしょうから、悲しくなります。

上で掲載している、変形してしまったネームプレートに、少し毛が付いているのがお分かり頂けますでしょうか?この毛は、プレートを剥がした時に、付いてしまった毛なんですね。

また、ネーム・プレートの変形は気にならないとは言え、そのネーム・プレートがあまり入手できない希少な物、例えば、スキャバルの限定高級記事、アルティマスのプレートを歪めてしまった時は、かなり落胆しましたね……。


スキャバル・アルティマスの生地ネーム・プレート 歪んだスキャバル・アルティマスの生地ネーム・プレート

生地の保管には、虫食いだけでなく、ネーム・プレートも熱で溶けてしまわないよう、注意を払って行こうと思います……。






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