| デブレツェンの注文靴店・マヌアール
Bespoke shoe maker at Debrecen MANUAL |
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| ハンガリー第二の都市、デブレツェンにある注文靴店、マヌアールです。中島渉さんによる、以前のMen's Exの記事や、最高級靴読本では、「ジョセフ・コヴァチ」と紹介されておりましたが、マジャール語（ハンガリー語）ではヨージェフ・コヴァーチと発音するのが正しいです。 マヌアールは、日本のメイカーに例えるとダイナス製靴、いわゆる「菊地武男の靴」でして、セメント製法によるオーソペディック・シューズが主力商品です。ただ、その靴のトップレンジとして、ヨージェフ・コヴァーチさんによるビスポーク・シューズがございまして、こちらは当然、ハンドソーン・ウェルテッド製法です。 ※ ３～５・７～16枚目の画像をクリックして頂きますと、拡大画像が出ます。 |
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 マヌアールの店舗です。住所はDebrecen 4025 Bajcsy-Zsilinszky u. 3。 僕が入店した時には、親子連れのお客様が二組おりまして、５歳ぐらいのお子さんがフットプリントを撮っておりました。３名ほどの若い女性スタッフさんが応対をしておりまして、子供をあやしながら足の計測をしている姿は、なかなか微笑ましかったです（笑）。店内ではヨージェフさんも見かけましたが、すぐに外出してしまい、お話しすることは叶いませんでした。 このお店もお客さんの出入りが激しく、飾らない、庶民的な雰囲気が特徴です。ワルシャワのブルノン・カミンスキーと同様、"赤ひげ"な靴屋さんでした。 |
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 セメント製法によるオーソペディック・シューズのサンプルです。フォルムはまさに、「菊地武夫の靴」ですね。このお店では、こちらがメイン商品のようでして、サンプル数もハンドソーン･ウェルテッド製法の靴よりもずっと多いです。 価格は、フットプリントを撮り、足の周囲を測定して作成する靴（２次元な合わせ方？）は8,000～10,000フォリント（約4,800～6,000円）。 フットプリントと足の周囲だけでなく、甲の高さも測って作成する靴（３次元な合わせ方？）は20,000～35,000フォリント（約12,000～21,000円）。いずれもセメント製法でして、04年11月時点での価格です。 |
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 マヌアールの看板。 |
 オーソペディックならでは！ご覧のとおり、足の長さが違う人のための靴です。その差は23㎝との事でした。 他にも、冬用という事でしょうか、ライニングに起毛素材を用いた靴もありました。 |
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 ヨージェフ・コヴァーチさんが獲得した「国際靴職人技能コンクール」の賞状です。98年に銀メダルを二つと銅メダルを一つ、01年に金メダルを二つ、04年に金銀銅メダルをそれぞれ一つずつ獲得しているようです。賞状を見る限り、このコンクールは３年ごと、３月に行われているようですね。 どうもこのコンクールは、メダリストは金銀銅それぞれ一人だけと決まっているわけではなく、力量が認められれば、メダル獲得者は複数出るようです。実際、01年の金メダル獲得者は、ヨージェフさんだけでなく、ウィーンのマテルナ親方もいらっしゃいます。 ひょっとしたら、「○○部門」というのがあって、その部門ごとにメダルがあるのかもしれませんが、賞状の文面はどれも同じで、部門別に分かれているかどうかも疑問なんですよね……。 |
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 マヌアール名物！ギネスブック認定の巨大靴です。日本でも、日吉にある「クツのオーツカ資料館」にも似た品がありますね。右隅にある通常サイズの靴と比較したら、その巨大さがご実感頂けると思います。クリッキング、釣り込み、掬い縫い、出し縫い、さぞかし重労働だったでしょう（笑）。シュー・トゥリーを入れるのも、三苦労ぐらいしそうですね。 |
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 このお店でも、僕がブルノン・カミンスキーを訪れた時と同様、靴を撮影しやすいように並べて下さり、協力的でした。どうもありがとうございました。 さて、ハンドソーン・ウェルテッド製法の靴の価格は55,000フォリント（約33,000円）。木釘を用いた靴もありました。サイズは39～47まであるそうです。 ビスポークでの価格は聞き損ねてしまいましたが、以前の中島渉さんの記事よれば、10,000フォリント（6,000円）程度のアップだそうで、驚きの安さですね。なお、こちらは、04年11月時点での価格です。 |
 この靴で、金メダルを受賞されたようです。 |
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 こちらもやはり、メダルを獲得した靴のようです。 |
 アッパーの側面がグッとせり立ち、トウにはわずかなふくらみ……いかにもハンガリースタイルですね。 |
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 こちらもいかにもハンガリースタイル！モデル名はマンチェスター。秋冬用の靴だそうです。 |
 左の靴のモデル名はブダペスト。 |
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 左の靴のモデル名はライラ。右の靴のモデル名はフルブローグ。 |
 左の靴のモデル名・グラスゴー。右の靴のモデル名はオックスフォード。 |
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 ソールに打たれた化粧釘が特徴的ですね。 |
 モデル名はダービー。もっとも古くて、クラシックなモデルとの事です。 |
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| MANUAL MAP | ||
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| Shoes top |
