ダブリンの注文服店
Bespoke tailor & Clothing shop at Dublin |
|
06年夏、僕は約2週間かけてアイルランドを旅して来ました。今回は首都である、ダブリンの洋服店のご紹介です。アイルランドでは、やはり特産品であるツイードとセーターが洋服屋さんの主力商品ですね。 靴はと言えば、ビスポーク・シュー・メイカーは見当たらず、これといった大きい発見はありませんでした。既製靴も、エドワード・グリーン、クロケット&ジョーンズ、トリッカーズ、グレンソン、いずれも見当たらず、見かけた最高級品はチャーチ……。他には、バーカー、チーニー、サンダースが数少ないグッドイヤー・ウェルテッド製法の靴でした。 街中でも、さすがに英国のお隣だけあって、「英国紳士!」と呼びたくなるような、颯爽とスーツを着こなしている方は多いのですが、足元に目をやってみると、イマイチという方がほとんどでした。 ※ 2・3・7・8・10・11・13・14・19・20枚目の画像をクリックして頂きますと、拡大画像が出ます。 |
|
ビスポーク・テイラー ABRAHAMS | |
1962年創業のビスポーク・テイラー、アブラハムズです。住所は17 South Anne Street, Dublin 2。店内は狭いながらも格調高く、旧き良き時代の、サヴィル・ロウ・テイラーそのままの雰囲気でした。スタッフの皆様も、端整かつ、素敵な着こなしでしたね。 ビスポーク・スーツの価格は、サイトでは750ユーロ〜と書かれておりますが、僕が聞いた際には値上がりしたのか、1,000ユーロ〜とのお話でした。西欧のビスポーク・スーツにしては、かなり安いですね。6週間後に仮縫いを行い、それから6〜8週間後に完成との事でした。 既製服も多く取り扱っておりまして、ハンドメイドによるアブラハムズのオリジナル・スーツをはじめ、バーバリー、エルメネジルド・ゼニア、チェルッティ、ヴェルサーチ、ファソナブル等がありました。 大きな地図で見る |
|
ハンドメイドのオリジナル・スーツが、定価659ユーロのところ、499ユーロでセールとなっておりました。 |
スティーブン・ブラザーズのシャツも取り扱っております。定価69ユーロが、39ユーロでセールとなっておりました。 |
ビスポーク・シャツも受け付けておりまして、こちらは襟型とカフスのサンプルになります。 |
|
シャツ専門メイカー HENRY JERMYN | |
アブラハムズのお隣にあります、シャツ専門メイカー、ヘンリー・ジャーミンです。こちらも、さも英国紳士と呼びたくなる、カッコ良いスタッフの方々ばかりでした。アブラハムズとは打って変わって、店内はモダンな印象。レディメイドのシャツは80ユーロ〜。20ユーロ増でセミ・オーダーもできるようです。靴では、バーカーの取り扱いもありました。 |
|
ツイード専門ショップ KEVIN & HOWLIN | |
さもアイルランドらしいですねー。1936年創業のドニゴール・ツイードショップ、ケヴィン&ホウリンです。住所は31 Nassau St Dublin 2。セーター、スカーフ、ネクタイも取り扱っております。ここのツイードはドニゴール・ツイード屈指の大手メイカー、マギーの生地を使用しているそうで、もちろん手織りです。 商品の価格は、生地が1mあたり30ユーロ。幅は75cmと、いわゆるシングル幅と呼ばれる生地です。帽子55ユーロ、レディース・ジャケット310ユーロ、メンズ・ジャケット395ユーロ、メンズ・コート420ユーロ、トラウザース175ユーロ、メンズ・スーツ620ユーロでした。全てツイード素材になります。また、数10ユーロ増で、メイド・トゥ・オーダーも受け付けております。 ちなみに、現地で「ツイード」と言っても通じません。「ツイード?何それ?」みたいな顔されます(笑)。正しい発音は「トゥイード」でした。 大きな地図で見る |
|
ショウ・ウィンドウに飾られているサンプル。 |
左に同じくです。 |
ビスポーク・テイラー KENNEDY & McSHARRY | |
1890年創業の老舗メンズ・クローズィング・ショップ、ケネディ&マクシャリィです。住所は39 Nassau St Dublin 2。アイルランドラグビーチームの公式制服も手がけております。トラディショナルな既製服が主力商品ですが、ビスポーク・スーツも受け付けているそうです。価格は1,000ユーロからとの事でして、やはり安めですね。完成までは5か月とのことでした。 大きな地図で見る |
|
こちらはショウ・ウィンドゥ。ツイード製品については、このお店もマギーが充実しているようです。 |
左に同じくです。 |
アイリッシュ・クラフト・ショップ CLEO | |
アイリッシュ・クラフト・ショップのクレオです。住所は18 Kildare St Dublin 2。このお店は、静岡の名店・セヴィルロウ倶楽部さんとも繋がりが深い事で知られておりますね。僕はこのお店のおばあさんスタッフさんと、こんなやり取りがありました。 「あなたはどうやって、私たちのお店を知ったの?」 「え、あー……野沢弥市朗さん(セヴィルロウ倶楽部店主)はご存知ですか?」 「ああ、ミスター野沢ね。知ってるよ。彼は素敵な日本のジェントルマンね」 「以前に僕、野沢さんからセーターを買った事があるんです。それで、クレオは素晴らしいお店と聞きまして、伺ってみたんですね。でも、今日は購入できなくて、すいません」 「いいよ、気にしないで。ミスター野沢は、かなりアイルランドを旅しているそうね」 このお店については、野沢弥市朗さん著・「アイルランド/アランセーターの伝説」でも、詳しく述べられております。 大きな地図で見る |
|
もともとはアラン・セーターの専門店だけあって、アラン編みの品物が充実しております。クレオオリジナルの手編みのアラン・セーターは220ユーロほど。さすがに機械編みとは違い、ぎっしりと目が詰まって弾力があり、高品質のセーターでした。 |
既製品としては珍しいですね。シャーロック・ホームズも着用するインヴァーネス・コートです。素材はウール。559ユーロでした。 |
衣料品と言うよりも、まさにアイリッシュ・クラフト!絵本の住人が着ているかのような、かわいらしい品ばかりでした。こちらのアラン編みの靴(靴下?)は30ユーロ。子供用なのかオブジェなのか分かりませんが、小さい品でした。手編み用のウール糸も一玉40ユーロで販売されておりました。 |
|
ダブリンのその他のお店 | |
ここはアイルランドの旅行本でも、しばしば紹介されておりますね。37 Nassau St Dublin 2にある、ハウス・オブ・アイルランドです。セーターやアイリッシュ・リネンなどの衣料品の他、ケルティック・ジュエリー、クリスタル・ガラスといった、アイルランド特産品を多く扱っております。さすがに、観光客の方が多かったです(笑)。 大きな地図で見る |
|
トーマス・ピンクの支店もありました。 |
こちらはT.M.ルーウィンの支店。 |
ハリス・ツイード、ドニゴール・ツイードのジャケットが充実の古着屋さん、「ザ・ハーレクイン」です。住所は13 Castle Market, Dublin 2。 50〜70年代のツイードも割と多く、しかも価格はジャケットで49ユーロ!とかなりお値打ち品です。サイズも豊富に揃っているうえ、状態もまずまず良く、ボロと呼べる物はなかったですね。 |
最後に"謎のテイラー"(笑)、「デ・バーン」です。サンプルとかは何もなく、ただ看板を掲げているのみのお店でした。住所は5 Grafton St Dublin2。 ひっそりとご商売をしているようなので入店はせず、値段も納期も全然分からずじまいなのですが、とりあえず掲載です(笑)。 |
「ザ・ハーレクイン」の地図です。 大きな地図で見る |
Shoes top |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||