パリのオーダーシャツ2

ARNYS
アルニスのシャツパリ旅行の際に、アルニスでもシャツをオーダーして参りましたので、こちらもご報告させて頂きます。アルニスでは右にある、クレリックシャツをオーダー致しました。
アルニスでもシャルヴェ同様、日本人スタッフの方がいらっしゃいまして、その方に通訳をお願いしつつ、注文といった形になりました。

シャツのオーダーに関しては仮縫いはやってないそうで、値段は2,800フラン。どの生地を選んでも同価格とのことでした。生地はどれもかなり良い物ばかりでして、相当な高番手です。綿100%の生地の量は、生地見本帳3冊ほどでして、とりわけ多いということはありませんが、良い素材を厳選した結果、この数になったといったカンジですね。

僕が選んだ生地は、(多分)170番手のブロード(フランスですから、ポプリンと呼ぶべきでしょうか?)。生地以外に僕から注文した内容は、以下の4点です。

1・クレリックシャツが欲しいこと
2・裏前立て
3・胸ポケット無し
4・ダブルカフス

それ以外は、シャルヴェの時と同様、「アルニスのスタイルにお任せします」としました。もっとも、胸ポケット無しがもともとのアルニスのスタイルとのことですので、いちいち指示してしまったのは無粋だったかもしれません。アルニスほどエレガントだと、ポケット無しは当然と言えば、当然ですね。

採寸は、オーナーのジャン・グランベール・アルニス氏がやって下さいます。よく雑誌にも出られる方ですね。ただ、型紙を作るのは別の方、とのことでした。

デザインの打ち合わせの際には、ジャン氏から、「あなたの場合、通常のレギュラー・カラーとは違うものの方が似合うよ」とか、デザインに関して何度か提案を頂きました。ジャン氏の、「良いものを作ろう」といった気持ちが伺えまして、嬉しかったですね。

ちなみに、僕がシャツをオーダーした日は、日本VSフランスのサッカー代表戦があったのですが、ジャン氏は、
「今日、サッカーの代表の試合がありますね。最近、日本は強いですね」とか、
「日本サッカーは、どんどん強くなってますよね。アジアのチャンピオンだ!」
なんて気さくに話しかけて下さって、リラックスした雰囲気を作って下さいました。帰り際には雨が振り出したのですが、その時も、「傘をお貸ししましょうか?」と声をかけて下さり、すごく良い方でしたね。ジャン氏とは英語での会話だったのですが、ジャン氏は英語がうまく、聞き取りやすかったです。

あと、既製品は分からないのですが、オーダー品に関しては、基本的に免税は行っていないそうです。

完成までは3~4週間。シャルヴェの時と同様、完成後は日本に送って頂きました。



アルニス着用時左が着用時の画像になります。他ブランドと比べて、襟が高いのが分かりますね。かなり見映えします。この高い襟が、アルニスのスタイルの一つとの事でして、やはり相当クラシックですね。

実はこれでも、アルニス本来のスタイルと比べましたら低めなのです。デザインの打ち合わせの際に、ジャン氏から、「あなたには、襟を低くした方が似合いますよ」という提案を頂きまして、それに従ったんですね。僕は頭が大きく、襟が高すぎると、それが強調されてカッコ悪く見えがちですから(だから僕は、タートルネックセーターも似合わない)、ジャン氏はそのように提案されたのだと思います。

次回注文する際には、袖を少し短くして、あと肩のラインも修正した方が良いかもしれません。
アルニスのシャツ、肩部分

僕は日本国内でも、何着かシャツをオーダーしたことがあるのですが、その中でも一番、手仕事の割合が多いシャツですね。

①画像・肩にある縫い付け部分をご覧になってみて下さい。僕自身、左肩の方が下がっているために、それに合わせて、シャツも左肩の方が下がっているのがご確認頂けると思います。

②画像・アームホールはご覧のとおり、シャルヴェ同様に小さいですね。画像をクリックして頂ければ拡大画像が出るのですが、拡大画像の黄色の丸で囲った部分、ここでいせ込みがしっかり行われているのが分かりますね。ハンドならではの素晴らしい仕事です。



③画像・剣ボロ部分は、黄色の丸で囲ってありますとおり、ほつてしまわないよう、キッチリとカンヌキどめ。

④画像・ハンドのボタン付けは、いわゆる「鳥足」です。ボタンホールもハンドですね。

⑤画像・裾のスリット部分はガゼットで補強されております。ガゼットにはアルニスのマーク入りですね。

……さて、この③~⑤画像にあるディテールをご覧になられて、オシャレな皆様はピンとこられたと思います。そう!ルイジ・ボレッリのディテールとそっくりですね。アルニスのシャツは、ファクトリーはルイジ・ボレッリなのでしょうか?たまたま同じ、という可能性もありますけども。

なお、オーダー品ならではのイニシャルは、僕がとくに指定しなかったためか、入っておりません。
アルニスでは、一度注文して型紙を作ってもらいましたら、その後はFAXでのオーダーも受け付けて下さいます。日本人スタッフさんがいらっしゃることもあって、日本語で送っても問題ないそうです。
その場合の生地選びは、FAXでどういった生地が希望かを伝えれば、アルニス側で生地をいくつかピックアップして、見本を送って下さるそうです。
さらには、出来あがったシャツで、長さ等、気に入らないところがありましたら、悪いところをピンで打って送り返せば、また作り直して下さるそうです。

今度、僕はアルニスではシャツだけでなくジャケットも欲しいですね。お金貯めないと……。
ARNYS MAP

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