ドニゴール・ツイード生地
DONEGAL TWEED CLOTH |
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エディ・ドハティさんにて販売されているツイード生地ですが、その重さは様々。そして、いわゆるヘヴィ・ウェイトと呼べる生地は、全体の1/4ほどのようです(あくまで、僕の見た感じによる判断)。価格はどんなウェイトでも、全て1mあたり39ユーロ。幅はすべてダブル幅です。免税もして下さいます。 僕は店内に数多くあるツイード生地を物色し、そのうち二つを購入する事にしました……。 |
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「これって、トラディショナルですか?」 「うん、Traditionalだ!」 エディ・ドハティさんがそう言う、定番のヘリンボーン柄です。大分オイルを含んでいるようで、触ると、通常の生地よりもベタつきがあります。3ピース・スーツ分、約3.8m購入して来ました。 「普通は4m必要なんだが、君の体格(チビ)ならば、このくらいで大丈夫だろう」 3ピース分にしては長めですが、これはウエスト・コート(ヴェスト)の背中部分も、ツイードで作る場合を考慮したようです。また、もしマシンメイドで注文した場合、ハンドメイドよりも長い尺を要するため、それも考慮していたと思われます。 重量は2,290g!1mあたり602g、1ヤード(約91.5cm)あたり19.4オンスと、ずっしりきます! |
こちらはジャケット用として、約1.8mほど購入しました。上品な風合いが気に入ったのです(笑)。 「本来なら2m必要なんだが、君の体格(チビ)ならば、このくらいで大丈夫だろう」 重量は950gで、1mあたり528g。1ヤードあたり約17オンスですね。 「これはヘヴィではないが、かと言ってライトでもないし……、まあ中間だな」 と、エディ・ドハティさんのお話でした。 「これ、僕の好きな色なんです」 「おう、良い選択だと思うよ。これでジャケットを作ったら、カッコ良いぞ」 そう言った会話も楽しみながら、良い買い物ができました! |
これぞ、ツイードの本場ならではの裁断!最初に少しだけハサミで切り込みを入れると、その後はビリビリッと、遠慮なく引き裂きます(笑)。そして最後に、糸がほつれないよう、ハサミで切って終了です。まさに荒業ですが、丈夫に織ってあるから、こういった扱いでもへっちゃらと言う事でしょう。 なお、以前にこのアーダラを訪れた事のある、ライターの伊藤ユキ子さんも、ツイード生地を買った際には、同様の裁断をされたと、自著で述べておりました(笑)。 また、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、エディ・ドハティさんの分厚くてでっかい手にも驚いたものです……まさに職人の手でした。 |
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生地の厚さはこんな具合です。上にあるヘリンボーン柄の方が、少々厚いのがご確認頂けると思います。この生地の場合、分厚すぎて破り裂くのが難しいのか、ハサミでジョキジョキと裁断しておられました(笑)。 「こんなヘヴィ・ウェイト生地で3ピース・スーツを仕立てるの?」 スタッフの方はそう言って、僕の考えに難色を示しておられました。やはり現実として、ヘヴィ・ウェイト生地は時代遅れのようです……。また、確かに考えてみると、この色柄で3ピース・スーツだと、厚すぎるのはもちろんの事、見た目も野暮ったすぎかもしれません。どう活用していくかは、これからおいおい考えようと思います。 実のところ、このエディ・ドハティさんでは、これより分厚い生地もありました。厚すぎて、服地と言うよりも、絨毯みたいでした(笑)。 「これは服地には向かない!止めた方がいい!」 僕がその絨毯生地を手に取っていると、スタッフの方にそう言われました。もしかしたら、本当に絨毯用だったのかもしれません。右画像は、エディ・ドハティのタグです。 なお、ドニゴール州では、僕がご紹介したメイカーさん以外にも、「マギー」、「ストゥディオ(スタジオ)・ドニゴール」、「マクナット」と言うツイード・メイカーがございます。マギーやストゥディォ・ドニゴールについては、雑誌「イージー・トラベラー」さんの06年春夏号に取材記事がございますので、ご興味のある方は、是非ご一読を! |
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★参考文献★ |
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