Berluti

Club Collection

“Andy”
ベルルッティ アンディ

クラシック性を保ちつつも独創性のあるデザイン、艶かしく光るヴェネツィア・レザー、そしてパティーヌと、他ブランドにはない特殊性によって、靴業界において確固たる地位を築いたベルルッティです。皆様ご存知のとおり、ステファノ・ビがOEM生産をしております。

ヴェネツィア・レザーについてですが、これはよく強調される光沢だけでなく、柔らかさも素晴らしいですね。歩く際にはしなやかに曲がってくれて、履き心地にも多分に好影響を及ぼしてくれます。
有名なパティーヌについて述べますと、確かにヴェネツィア・レザーは色がつきやすく、また光沢も素晴らしいのですが、どうしても屈曲部にはワックスが乗りにくく、その点はなかなか難しいですね。ヘタをすれば、屈曲部だけ白っぽくなったりもします。
ただ、これは自分でパティーヌをやった場合の話でして、ベルルッティ専門のカラリストの方にお任せすれば、何か特殊な液体を使用しているみたいで、ワックスもしっかり浸透してくれるようです。

ちなみにベルルッティでは、ヴェネツィア・レザーではなく、ごく普通のカーフで作られているものも存在します。パッと見はパティーヌを施されているので分かりにくいのですが、触ってみると明らかに柔らかさが違います。ですので、購入時には念の為、確認された方がよろしいかもしれません。


ソールに関してもかなり良い物を使用しているようで、磨り減りが少ないですね。マッケイ製法のため、オールソールはあまりできないものの、ソール自体は長期間もってくれそうです。ルイ・ヴィトン傘下だけあって、素材は良いものを調達できるんでしょうね。
マッケイ製法のシングルソールという事で、履き心地には疑問を持たれる方も多いと思いますが、スタイリングを重視するなら、華奢な雰囲気に仕上がる分、このアンディには、この仕様がベストかなとも思っています。返りは当然良いですし、楽に履ける仕上がりではあります。
また、マッケイ製法ではありますが、一応、中物は入っており、クッション性は持たせようとしていますね。チャネルソールにもなっているので、雨の日に履いても、少なくとも、縫い目から水が浸透してくる事はなさそうです。とは言うものの、もったいなくて、雨の日には到底履けませんけどね。

インソックスは半敷きですが、マッケイ製法の場合、インソールに縫い目が入ってしまうため、履いているとステッチに足が当たってしまい、履き心地に影響してしまいます。なので、マッケイ製法の場合、どちらかと言えば、全敷きの方がベターかな〜?という気がします。まあ、そんなに気になるほどのものじゃないんですけどね。


左の画像のとおり、甲部分は低く作られておりまして、薄いソールもあって、かなり華奢な雰囲気ですね。この薄さと、ラスト自体の細さにより、エレガントさがより際立っていると思います。

なお、月型芯ですが、左画像の黄色の点線に沿って入っています。他のブランドのスリップォン・シューズと比べて、割と広くとられていますね。
この広い芯のおかげで、革には、よりワックスが乗りやすくなっております。という事は、パティーヌもしやすいわけでして、やはり、あのベルルッティの広告写真に見られるように、油性クリームでテカテカ光らせる事を前提に作られているということでしょうか?
足へのフィットに関しても、ローファーゆえに紐でアジャストできない分、サドル部分と履き口全体でガチッとホールドさせようという作りとも考えられますね。しかし、その一方で、オールデンのローファーはあまり芯を入れておりませんから、このあたりで、ブランドごとの考え方の違いが見えるような気がします。
さらには、この広い芯のおかげで型崩れもしにくくなっており、靴自体のスタイリング保持にも一役買っています。こういうところにも、ベルルッティらしさが感じられますね。






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